こんにちは、Brtipsのクリオネです。
最近、本当にいろんな生成AIが登場しています。
画像に強いAI、動画が得意なAI、議事録を自動化するAI、デザインに特化したAI……。
とにかく細分化されすぎて、「結局どれを使えばいいの?」と迷う人も多いのではないでしょうか。
でも実際のところ、ビジネスで毎日使う範囲に絞ってみれば、
「ChatGPTひとつでほとんど完結できるかも?」
と思うことが増えてきました。
文章は書けるし、企画も出せるし、表の整理もできるし、アイデアの壁打ちもできます。
また、ちょっとしたアイキャッチ画像やExcel関数作成などもできます。
今回は、そんなChatGTPのビジネスシーンでの利用方法を整理したいと思います。
ChatGPTでできることは「文章生成」どころじゃない

ChatGPTが“文章を作るAI”として優れているのは言わずもがななのですが、実際にはもっと広い領域をカバーできます。ここでは、ビジネスでありがちなシーンを軸に、その“有用性”を紹介していきます。
アイデア出し:とにかく角度を増やせる
新しい企画を考えるときは、どうしても最初の一歩が重く感じます。
自分ひとりで考えていると、視点が偏ってしまうことも少なくありません。
そんな時は、ChatGPTにざっくり
“このテーマで企画案いくつか出して”
と投げかけてみてください。
ChatGPT はすぐに
- 現実的な案
- 攻めた案
- 逆張り案
- 別業界の視点を流用した案
と、複数の角度で提示してくれます。
人間の“行き詰まり”を飛び越える瞬発力は、もはや企画担当の相棒といえるレベルです。
技術設計の補助:アーキテクチャ検討や仕様整理の素案を素早く作れる
技術目線でも最初の一歩に近いイメージですが、複雑な要件を整理しながらアーキテクチャを検討したり、
チームに共有するための“下書き”を作る作業は、意外と時間がかかるものです。
ChatGPTは、この“技術整理”がとても得意です。
- 新規機能の構成案をざっくり作りたいとき
- 技術選定の比較軸をまとめたいとき
- 要件を整理して、仕様ドキュメントの骨組みを作りたいとき
- メンバーに説明しやすい形に論点をまとめたいとき
例えばエンジニアとしての知識を持っている管理職なら、
ChatGPTが提示した案の“良し悪し”をすぐ判断できるため、
作業スピードが一気に上がります。
課題整理:問題の分解や議論準備に使いやすい
どんな業務を行っていたとしても、様々な課題は発生します。
ChatGPTは、この“課題の分解”や“論点の整理”が非常に得意で、
自身の判断を整理する前の“頭のウォームアップ”としても役立ちます。
- 技術的な障害や不具合の“原因として考えられるパターン”を先に洗い出したいとき
- 新プロジェクトのリスク要因を、抜けなく整理したいとき
- 複雑な社内タスクを俯瞰し、どこがボトルネックになっているか見極めたいとき
- 会議前に論点や議題の構造を整理し、スムーズにディスカッションしたいとき
- メンバーから上がった相談内容を第三者の視点で分解し、次の一手を考えたいとき
ChatGPTの“俯瞰した整理能力”を使うことで、
自分ひとりでは見落としがちな観点が補われ、
判断の精度が自然と高まります。ります。
バックオフィス:文章整理がほぼ自動化される
総務・人事・経理などのバックオフィス業務は、どうしても書類や文章の量が圧倒的に多くなります。
そして、そのどれもが「手は抜けないけれど時間はかかる」タイプの仕事ばかりです。
こうした“文書量が多いのに重要性も高い作業”も、ChatGPTが最も得意とする領域です。
- 規程づくり
- マニュアル更新
- 社内文書の整備
- 研修資料の構成
- 問い合わせのテンプレ化
「とりあえずChatGPTで下書き → 最後だけ人間が整える」
という流れにすると、作業時間は半分どころか1/3になります。
ちょっとした自動化:非エンジニアでも扱える
「プログラミングなんて無理」と思っている人でも、ChatGPTがあれば小さな自動化はとても簡単にできます。
- スプレッドシートの関数を作る
- データの整形ルールを作る
- 自動メールの文面を作る
- ちょっとしたスクリプトを書く
“エンジニアだけの専門領域”だった自動化の世界が、いまは少しずつ変わり始めています。
複雑なコードを書かなくても、ChatGPTに相談しながら小さな仕組みを整えたり、ルーティンを効率化したりできるようになりました。
専門技術として切り分けられていた作業が、日々の業務と自然につながり始めている感覚です。
ChatGPT一択のほうが効率がいい理由
用途に特化したAIはたくさんありますが、「あれもこれも使い分ければ仕事が最適化する」とは限りません。
むしろ、ツールを切り替えるたびに、操作を覚えたり、データを移したり、作業の流れが止まったりと、周辺コストが意外と大きくのしかかります。
本来は特化ツールのほうが得意分野では勝つはずですが、現場の仕事はそんなに整理されていません。
複数のタスクが同時並行で進み、思考しつつ文章も作り、分析しながら指示を出し、会議に備えて資料も作ります。
つまり、性能の“点の強さ”より、一つで思考から下準備まで一連の流れを止めないことのほうが価値になる場面が多いのです。
ChatGPTは、
思考整理→アイデア出し→課題の分解→ドキュメント草案→軽度の自動化
までをひとつでこなせるので、作業がシームレスにつながります。
もちろん、特化AIが必要な場面も多いとは思いますが、こと日常業務を考えると、特化AIを何種類も併用するより、ChatGPTひとつのほうが実務では圧倒的に効率がいいと感じる瞬間が多いのです。
ChatGPTは“仕事の流れを滑らかにする装置”

生成AIを使うと効率が上がる、というと作業の時短ばかりに目がいきがちですが、実はそれ以上に大きいのが判断に使うエネルギーを減らしてくれることです。
資料づくりの下ごしらえや、論点の整理、選択肢の棚卸しなど、頭の“前処理”にかかる負荷が軽くなるだけで、仕事全体のストレスが驚くほど下がります。
ChatGPTは、あなたの思考のクセや視点の偏りをゆるやかに補ってくれる存在で、
「この観点、抜けていない?」
「もっとシンプルな整理は?」
と、静かに手助けしてくれる“影の参謀”のような感覚に近いかもしれません。
効率化ツールというより、判断を支え、仕事の“考える余白”を作ってくれる存在。
ChatGPTの価値は、作業を減らすよりも、あなたの脳の負担を軽くするところにあるのだと思います。
まとめ
ここまでの内容をまとめると、ChatGPTでできることは以下の5領域に整理されます。
- アイデア出し → 視点の拡張・企画初期の突破口づくり
- マーケティング → 草案量産・文章仕事の高速化
- 営業 → 課題仮説・反論整理で提案の精度アップ
- バックオフィス → 文書の標準化・業務の再現性アップ
- 技術・データ → 軽量自動化で“誰でも効率化”
いろんな生成AIが登場して「どれを使えばいいんだろう」と迷う時代ですが、
実はChatGPTひとつあれば、企画づくりも文章生成も、情報整理もアイデア出しも、かなりの部分をカバーできます。
専門ツールを探し回るより、まずChatGPTに投げるほうが早く、思考の流れも止まりません。
ゼロから考える負担が減ることで、仕事の“最初の一歩”が驚くほど軽くなります。AIをどう使い分けるかより、「ChatGPTをどう使いこなすか」のほうが、日々の業務を確実にラクにしてくれるポイントです。
ビジネスでAIとどう関わるか迷ったら、まずはChatGPTを相棒にすることから始めてみてはいかがでしょうか。
